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アキュリリーステクニックの特徴
Evidenced based Acupunctureへのこだわり

施術の再現性と安全性を高めるため、エビデンスベースドメディスン(EBM)に基づいた思考を重視しています。鍼灸治療における「刺激」に伴う構造的・機能的変化を的確にとらえるため、
神経流入経路の解剖学的理解、ATPの代謝、TRPチャンネルなど痛みの生理学的メカニズムを徹底的に掘り下げ、曖昧な「なんとなく効く」治療を排除します。
医療の現場においては、患者の体験と科学の橋渡しが必要です。本講義では、主観的な感覚と客観的な評価と介入の両立を図り、臨床に即した「科学的かつ実践的な」施術を学ぶことができます。
神経中心性理論に基づく施術
「痛みは脳で感じる現象である」という神経中心性理論に基づき、痛みの本質と施術の在り方を再定義します。皆さんは臨床の現場で、組織損傷の有無にかかわらず、痛みが生じる現象をしばしば目にしてきたのではないでしょうか?
背景には、神経の発火とその情報処理が密接に関係しており、それが単に局所の構造を整えるだけでは再現性のある効果が得られないという事に繋がっているのです。
無意識下の痛みや、感情・学習・社会的役割といった心理社会的要因が、痛みの感じ方や閾値にどのような影響を与えるかも解説。痛みを 「神経の現象」として理解することが、的確な介入と根本的な改善への第一歩です。

患者の時間を無駄にさせない

本講義では、神経中心性理論をもとに、痛みの発生源を特定し、必要な部位にのみ最小限の刺激でアプローチする方法を学びます。無駄な部位への介入や過剰な刺激は避け、患者の体と時間、そして信頼を大切にした施術を実現します。結果として、通院回数の軽減や、より早い回復につながるアプローチが可能になります。「短時間でも、確実に効く」。それが本講義の提供する臨床価値です。
施術の流れ
STEP
2
問 診
最も重視しているのは医療面接です。ベッドへ移動していただくその瞬間から、鑑別は始まっています。小さな動作や言動も見逃さず拾い上げ、日常生活への支障など、予診票や観察だけでは分からない部分を問診で丁寧に伺います。これにより病態をより立体的に捉えることができ、施術に使用するアキュリリースポイントの絞り込みにもつながります。

STEP
4
施 術(鍼を刺す、seirin社製軟鍼を使用)

すべての鑑別が終わった後、施術に入ります。機能的・器質的介入の両側面からアプローチし、画像診断装置で得た情報に基づき、神経中心性理論に沿った介入箇所を選定します。この方法により、少数の刺入で再現性の高い施術が可能となり、通院回数の削減にもつながります。
STEP
5